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F1競技委員は固定化すべき?課題は裁定の納得性

2017年11月06日(月)19:30 pm

F1競技委員長を務めるFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティングが、現在のF1競技委員メンバーの構成方式を変更するつもりはないと示唆した。

■アメリカでクローズアップされたF1競技委員問題

今年のF1第17戦アメリカGP決勝では、ファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がキミ・ライコネン(フェラーリ)を追い抜いて3番手でチェッカーフラッグを受けたものの、その後違反走行があったとして5秒加算ペナルティーが科されるという事件があった。

その後フェルスタッペンがその裁定を下したF1競技委員を批判したこともあり、多くの議論を呼ぶこととなった。

そのとき、話題のひとつとなったのがF1競技委員の裁定に一貫性がないということだった。現在のF1競技委員会はFIAに所属するホワイティングが委員長を務め、それ以外の3名の委員についてはレースごとにFIAが元F1ドライバーなどモータースポーツ経験を持つ者の中から指名する方式が採られている。

このため、レースごとに競技委員が変わることとなり、レースごとに裁定が厳しくなったり甘くなったりすることがあるという批判があるのも事実だ。

■F1競技委員は固定メンバーにすべきだとシュタイナー

例えば、ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、競技委員は固定メンバーにする方がよいとの考えの持ち主だ。

シュタイナーは、現在のようにレースごとに競技委員が変わることが多くの批判を呼ぶ原因のひとつとなっていると『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。

「毎回、違う裁定が下されるが、このことが小規模チームにさらなる打撃を与えることもあるんだ」

「私の意見だが、こうしたことを避けるには自分の仕事がよく分かっている競技委員で固定することが必要だよ」

シュタイナーは、この件に関してすでにホワイティングとも何度か話をしたことがあると付け加えている。

■今のやり方の納得性を高めたいとホワイティング

だが、長年F1競技委員長を務めてきているホワイティングの意見は違うようだ。

「我々はずっとこの問題についての話し合いを行ってきている。だが、1年を通して同じ4人を競技委員に指名すれば、また新たな問題をたくさん生むことにつながるだけだと考えている」

そう語ったホワイティングは次のように付け加えた。

「あまり詳細なことまで話すつもりはないが、現在我々が行っているやり方をさらに納得のいくものとするよう検討をしているところだ」

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