トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストが、ホンダのワークスPU(パワーユニット)を搭載して迎える2018年シーズンを楽しみにしていると語った。
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2015年にスタートしたマクラーレンとホンダのコラボだったが、3年目を迎えた今季もトップ争いに加わるどころか信頼性不足により完走もおぼつかないレースが続いたことで、ついにマクラーレンが今季限りでの関係解消を決断。
ホンダはこれに伴って来季はレッドブルのジュニアチームであるトロロッソにパワーユニットを供給することになった。
しかし、現状ではトロロッソにホンダのパワーユニットを搭載することに決めたレッドブルの判断に疑問を呈する声があるのも事実だ。
■ホンダPU獲得のためにサインツを提供したトロロッソ
だが、トストは2018年シーズンがルノーエンジンで戦っている今季以上に悪くなることはないはずだと次のように語った。
「いずれにせよ、もっとトラブルを抱えるようなことにはならないよ。今でも毎週末のようにパワーユニットを交換しているわけだからね」
トストはさらに、トロロッソとしてはルノーとの契約を終わらせるために、カルロス・サインツをルノーに貸し出すという提案さえしていたのだと次のように続けた。
「契約を解除するために、我々としては何かをルノーに提供する必要があった」
「その埋め合わせがカルロスだったんだ。カルロスの速さを考えれば彼が我々にとって大きな脅威となることはよく分かっている。彼が我々の(2017年の)ポイントのほとんどを稼ぎ出したんだからね。その一方で、彼は今ではルノーにいる」
■来季ホンダPUで戦うのはガスリーとハートレイのコンビか?
サインツが抜けたトロロッソだが、ダニール・クビアトとの契約も解消したことで、来季は今年とは違うドライバーコンビで戦うことになる。
まだ正式発表はないものの、今週末のF1ブラジルGP(12日決勝)を戦うことになるピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレイが来季トロロッソのフルタイムドライバーになるものと考えられている。
ガスリーは2016年のGP2チャンピオンであり、ハートレイはポルシェチームの一員としてWEC(世界耐久選手権)のタイトルを獲得したドライバーだ。そしてトロロッソもこの新たなドライバーラインアップに満足しているようだ。
■ホンダは冬の間にトラブルを解決できる
そして、トストは来年から新たにコンビを組むことになるホンダにも不安は感じていないと次のように続けた。
「彼らはもう一冬時間がとれるし、そこで現在抱えている問題を解決できる可能性がある」
「トロロッソとして考えた場合、我々が彼ら(ホンダ)と一緒にやる唯一のチームとなるわけだし、私はそれが大きなアドバンテージになると考えているんだ」
「これまでに持った話し合いはすべて非常に有望なものだった」
そう主張した61歳のトストは次のように付け加えた。
「このパワーユニットが来年トロロッソを非常に強い競争力のあるチームにしてくれると、私は強く確信しているよ」
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