最近、元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンが、2018年限りでメルセデスAMGがF1から撤退するだろうとのコメントを行った。そしてメルセデスAMGが即座にこれを否定した。
●「メルセデスは2018年限りでF1から撤退するだろう」とエディ・ジョーダン
かつてジョーダン・グランプリを率いていたジョーダンは、現在はテレビのF1解説者を務めている。そしてそのジョーダンが最近モナコにおいて、メルセデスAMGが来季限りでF1から撤退し、パワーユニットサプライヤーとしての活動を続けるだけになるだろうと発言したことが報じられた。
■「間違いだ」とメルセデスの親会社
だが、メルセデスの親会社ダイムラーの広報担当者はドイツのニュース誌『Focus(フォーカス)』に次のように語った。
「その報道は間違っている」
「F1から撤退するなどということが検討されたことなどない」
■ジョーダンのメルセデス撤退説の根拠は?
だがこれに対し、ジョーダンもその情報はダイムラー会長であるディーター・ツェッチェとの話の中からつかんだものだと次のように反論している。
「私はツェッチェ氏と長時間にわたって話をしたよ。そこで私は彼に自分の考えを語ったんだ。そして私は彼が私の言ったことが間違いだとは思っていないという印象を得たのさ」
■ジョーダンの推測にすぎないとヴォルフ
しかし、メルセデスAMGのエグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフも、ジョーダンのコメントを一笑に付している。
「モナコはみんながパーティーをしたがるところだし、誰かさんは少しばかり飲み過ぎたみたいだね」
「あの報道はまったく根拠のないものだし、1人の人間によるちゃめっ気のある推測以上の何ものでもないよ」
そう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。
「メルセデスAMGは2020年までは固く契約を結んでいるし、現在はF1の新オーナーたちと、その次のサイクルをどうするかということを話し合っているところだからね」