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来季ホンダPU搭載のザウバー、マクラーレンとも関係強化

2017年05月01日(月)18:59 pm

来季ホンダのパワーユニットを搭載することになるザウバーだが、今後ホンダだけでなく、ホンダがワークスエンジンを供給しているマクラーレンとの関係も強化していくようだ。

かなり以前からうわさに上っていたが、先週末にF1ロシアGPが開催されたソチで、ついに2018年にザウバーがホンダからカスタマーエンジンの供給を受けることが正式に発表された。

■ホンダとはフェラーリ以上に密接な関係に

近年はフェラーリからパワーユニットの供給を受けているザウバーだが、今季は2016年仕様のユニットを今季型車C36に搭載している。

ザウバーのチーム代表を務めるモニシャ・カルテンボーンは『Speedweek(スピードウィーク)』に対し今後のホンダとの関係について次のように語った。

「ホンダとはフェラーリよりも密接な共働関係になるだろうと思っています。しかし、比較するのは少し公平を欠くことになるでしょうけれどね」

「私たちにとっては、これまでとは違う形での協力関係になります」

■トランスミッションはマクラーレン製を使用

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、実際のところ、ザウバーは来季ホンダからパワーユニットの供給を受けるだけでなく、マクラーレン製のギアボックスとリアエンド一式を使用することが決まっているという。

マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエも、このコラボレーションは全員にとって利益があるものだと次のように語っている。

「(ホンダにとっては)2チームとなることで開発スピードも上がるだろう」

さらに、ロシアGPでは決勝をスタートすることもできなかったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)さえ、母国スペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』に次のように語った。

「ザウバーにとってはいいニュースだね。そして、ホンダにとってももうひとつ別のチームと組むのはいいことだよ」

これまでに報じられているところによれば、ホンダやマクラーレンと組むことで、ザウバーは2018年にはこれまでよりもかなりのコストダウンを実現できるだろうと言われている。

■日本人ドライバー起用の可能性も

ホンダとの契約内容についてその詳細を語ることはなかったが、カルテンボーンはこれまでの経緯を次のように語っている。

「交渉は長いプロセスのもとで行われました。昨年初めての交渉が行われて以来、何人かのエンジニア同様、私も日本まで足を運びました」

そして、カルテンボーンはホンダとの契約締結によって、2018年にホンダが支援する日本人ドライバーを登用することになる可能性もあると認め、次のように続けた。

「まだそのことについて話をするには早すぎます。しかし、こうしたパートナーシップを結ぶにあたっては、あらゆる可能性を探る義務も生じるものです」

「肝心なことは、可能な限りベストなドライバーたちをそろえるのがレースチームの責任だということです」

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