フェルナンド・アロンソが再び、今シーズン限りでマクラーレン・ホンダから離脱する可能性があることを示唆した。
4月30日(日)にソチで行われた今季のF1第4戦ロシアGP決勝でフォーメーションラップ中にトラブルによりストップし、レースをスタートすることさえできずに終わったアロンソは、レース後に怒りを押し殺すようにしながら母国スペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』に次のように語った。
「このスポーツではこういうこともあるものさ」
「僕は、今週末できる限り速く走ろうと頑張った。僕は自分にできる限りのやり方でチームの手助けをしたし、もうこれから家に帰るよ」
■ホンダへの不満を募らせるアロンソ
そう語ったアロンソは、ホンダへの不満を次のようにぶつけた。
「次はバルセロナ(スペインGP/14日決勝)だ。だけど、もしまたそこでも走ることができないようであれば、僕は何をすればいいだろうね?」
「僕は自分の仕事をやっている。だけど、誰か自分たちの仕事をしていない者もいるということさ」
■一刻も早くロシアを出たかった
アロンソは、失意のうちに終わってしまったソチから一刻も早く去ってしまいたい気持ちだったと語り、次のように続けた。
「そうしようとしたんだけど、飛行機がなかったんだ」
ほほ笑みを浮かべながらそう語ったアロンソは「だから、しかたなくアイスクリームを食べながらレースを見たよ」と付け加えた。
■自分がどのチームにいるかは来年になれば分かる
そのアロンソは、スペインGPの次に行われるモナコGP(28日決勝)は欠場し、同日に決勝が行われるインディ500に参戦することになっている。
だが、アロンソはいくら今不満が募っているとはいえ、これでF1をやめてしまうつもりはないとの主張を繰り返した。
「F1は僕の人生なんだ。この状況をすぐに解決することができるよう期待しているよ」
だが、最近のうわさでは、アロンソが2018年にF1にとどまるにしても、それはマクラーレン・ホンダではないだろうとも言われており、アロンソ本人もその件には含みをもたせる発言を行っている。
今季限りでマクラーレン・ホンダとの3年契約が満了するアロンソは、ロシアで記者たちに次のように語った。
「2018年になれば、僕たち(F1ドライバー)それぞれがどうなっているか分かると思うよ」