12日(水)にマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが今年インディ500に挑戦するという驚きのニュースが伝えられた。
アロンソが出走を決めたインディ500とF1第6戦モナコGP(5月28日決勝)は同じ日に決勝が行われるため、当然ながらアロンソがモナコで走ることは不可能だ。そのためにマクラーレン・ホンダとしては誰か別のドライバーをアロンソの代役に立ててモナコGPに臨むしかない。
■バトンがアロンソの代役としてモナコGPに出走?
そんな中、ジェンソン・バトンがアロンソの代役としてモナコで今季のF1マシンを操ることになるのではないかとの推測も大きくささやかれている。
昨年限りでF1を引退した形となっているバトンだが、マクラーレンとは2018年まで契約を結んでいる。現在は事実上チームのアンバサダー的な立場となっているバトンだが、昨年マクラーレン・ホンダが今季のドライバー体制を発表した際には、アロンソと新たにフルタイムドライバーとなるストフェル・バンドーンにバトンを加えた3人ドライバー体制になるとの表現すら用いられていた。
■別の選択肢を示唆するマクラーレン
だが、マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンは、12日にバトン出走の可能性について質問を受けると、実際にバトンが今年のマシン用シミュレーターを試したことがあるかどうかも知らないと答えている。
さらに、37歳のバトンも自身のツイッターに「どうしてこんなにたくさん不在着信があるんだろう?」と、ジョークを交えながらも暗にアロンソの代役となることを否定するニュアンスのつぶやきを行っている。
ブラウンは、チームとしては現在別の選択肢も検討中だと示唆し、次のように語った。
「誰を乗せるかということについてはいい考えもあるし、今月末までには決断を下すことになるだろう。多少早まる可能性もあるがね」
「話し合いが行われているし、いくつかの異なる選択肢も持っているよ」
■松下信治も候補の1人か?
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、その候補者の中にはマクラーレン・ホンダのテストドライバーを務めるかたわらGP2シリーズにエントリーしている日本人ドライバーの松下信治や、まだ17歳のイギリス人育成ドライバーであるランドー・ノリスも含まれているようだと報じている。