今年、世界3大レースのひとつに数えられるインディ500(5月28日決勝)に参戦することを発表したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)だが、自分にとって最大の目標は3度目のF1タイトル獲得だと主張した。
■アロンソのインディ500参戦はF1離脱の前兆?
2015年にマクラーレン・ホンダに加入したアロンソだが、その契約は今年までとなっており、来季以降の去就に関してはすでにさまざまな憶測がメディアによって報じられている。今季序盤もホンダパワーユニットの不調により、マクラーレン・ホンダではとてもトップ争いができるような状況ではない。
このため、アロンソはこのままF1をやめてしまうか、あるいは来季はメルセデスAMGのようなトップチームへの移籍を目指すことになるだろうという見方もある。
そして、今回アロンソがモナコGPを欠場してまでインディ500に参戦することを決めたのは、近いうちにF1から離れることを示唆したものではないかとの憶測も呼んでいる。
■F1をやめるつもりはないと断言したアロンソ
今回のインディ500出走が、今後マクラーレンとの契約更新に影響を及ぼすことになるのかと質問されたアロンソは、母国スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に「ノー」と答え、次のように続けた。
「これによってマクラーレンとの関係がより深くなることもなければ、F1をやめてしまうということにもならない。そういう感覚は抱いていないよ」
アロンソはさらに、今回のインディ500参戦について次のように語った。
「僕は、(2017年F1の)最初の2レースにおいて、僕たちの現在のレベルからすれば超が付くほどの競争力を示してきた。これ(インディ500)はチャンピオンを争うものだし、贈り物であり、チャンスなんだ。僕たちはそれを生かさなくてはならない」
「だけど、僕の一番の目標は3回目のF1チャンピオンを目指して戦うことだ。それには疑う余地もないよ。F1が僕の人生だし、僕はそれを続けようと思っている」
■他人が想像するような不満は持っていない
アロンソはさらに、インディ500で自分が簡単に活躍できるとも思っていないと語るとともに、現時点では外部から想像するほどの不満を抱えているわけでもないと次のように付け加えた。
「僕のスキルはずっとF1で伸ばされてきているし、ほかのカテゴリーのドライバーよりもすぐにうまくやれるなどと期待することはできないよ」
「僕は不満を抱えてなどはいないよ。多分、外部からはそう感じるだろうけれどね。もちろん、僕は勝利したいと思っている。だけど、それはほかの人たちが感じるような不満ではないと思う」