2015年にザウバーからF1デビューを飾ったフェリペ・ナッセ(ザウバー)だが、来季の去就に関してはまだ明らかになっていない。
23歳のナッセにはブラジル銀行という力強いスポンサーがついており、チームに多額のスポンサーマネーを持ち込めるという強みを持っている。それによってザウバーのシートを得ることができたのは誰もが知る事実だ。
一方、これまで慢性的な財政難を抱えていたザウバーだが、7月にスイスの投資グループに買収されたことで資金繰りはこれまでよりも楽になると考えられている。
うわさではその投資グループの背後にはチームメートであるマーカス・エリクソンのスポンサーがいるとも言われており、それが事実であればナッセのチーム内での立場もこれまでとは微妙に変わってくるかもしれない。
■最善の選択肢を検討するとナッセ
ナッセは、来季以降の契約に関し、母国ブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のように語った。
「契約の問題に携わっているのは僕じゃないんだ。優秀な人たちがそれを担当してくれているよ」
「すべての選択肢を検討し、何が僕たちにとって最善なのかを考えることが必要なんだ」
■ナッセの選択肢のひとつはハース?
『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』は、ナッセの移籍先候補のひとつは今年からF1参戦を開始したハースだと報じている。ナッセのマネジャーを務めるスティーブ・ロバートソンがハースとの交渉を行っているという。
ハースに関しては、ナンバー1ドライバー契約を結んでいるロマン・グロージャンが来季も続投するのはほぼ確実だと考えられている。もし、ハースでドライバー交代があるとすれば、それはエステバン・グティエレスのほうになる可能性が高そうだ。
だが、グティエレスは『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のように語った。
「僕はF1を続けるよ。ハースでかって? それはそのうち分かるよ。だけど僕は間違いなく(2017年も)F1にいるよ」