2016年ル・マン24時間で優勝し、復帰3年目にして2連覇を達成したポルシェ。18度目のル・マン優勝だ。
トヨタが最後までリードしていたとはいえ、ポルシェは勝つ可能性のあるポジションで走り続けていた。もしトヨタと2周の差があったら勝つのは難しかったはず。まったく違うマシンの2チームが、24時間後も同一周回でほぼ同タイムで全力で走り続けていたことは驚異的だ。この2チームの速さは互角だった。勝敗を分けたのは運。
ル・マン24時間レースで18勝目を記録した王者ポルシェはツイッターで、豊田章男社長の英語のコメントを添えて、24時間を最後の最後までお互いに限界まで走ったトヨタのパフォーマンスに敬意を表している。
「限界まで私たちを攻めて素晴らしいレースをしたトヨタチームに感謝と敬意を表します」
トヨタは記録上は負けたが、世界中の人々の心を打ち、記憶にしっかり刻まれた。今年の激しい戦いは、未来永劫、世界中で語り継がれるル・マンの歴史の1ページになったのは間違いない。
筋書きのないドラマがあるからこそ、ル・マン24時間レースは世界中の人々を惹きつけるのだろう。
#Respect and thank you for a great race that pushed us to the limit @Toyota_Hybrid https://t.co/7nOUPvapkd
— Porsche LMP1 Team (@Porsche_Team) 2016年6月20日