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【動画・分析】「タイヤはどこだっ!」悪夢のようなピットストップが再びレッドブルを襲う

2016年06月01日(水)6:01 am

まるで悪夢・・・2戦連続、ダニエル・リカルド(レッドブル)の真の敵は、自チームのピット戦略だったと言えるだろう。

●モナコGP優勝を逃し、怒りのリカルド「2レース連続で失敗された」 ミスはなぜ起きたのか

リカルドがピットインする直前のピットの様子が映像で公開された。

■タイヤが無く、焦るピットクルー

タイヤを外すスタッフたちが見ている先は、ピットインしてくるリカルドではなかった。全員がガレージ内を何度も見ている。何人かは首を左右に振り、手を上げて「どうなってるんだ?」というジェスチャーをしている。交換するタイヤが無いのだ。

そしてリカルドがピットインする直前、一人が全身に力を入れて大声で叫んだ。

「タイヤはどこだっ!!!」

焦るピットクルーたち。

しかし、タイヤよりも先にリカルドがピットインしてしまった。

待機していたクルーたちはタイヤを外すものの、交換するタイヤが無い・・・。タイヤが外されたマシンからはリカルドの怒りとも思えるような野太いエンジン音だけが虚しく響き渡る。そしてやっと到着したドライタイヤが装着され、怒り心頭のリカルドは勢いよく出ていく。

「くそっ!!!」悔しがるピットクルーたち。

■走行ライン以外は濡れたモナコ、ドライタイヤで抜けるのか?

ここは絶対に抜けないモナコ、モンテカルロ。それは歴史が証明しているし、誰もが知っている。ましてレコードラインの外は濡れて冷えているのだから、柔らかいタイヤを履いていたとしても、オーバーテイクは不可能だ。これは無線の連携ミスというよりも戦略ミスと言えよう。

レッドブルは4年連続でF1チャンピオンチームになったチームだ。新興チームで勝ち方を知らないチームではない。2年もチャンピオン争いから脱落しているとこうなるものなのか。完ぺきなマシンに完ぺきな戦略が目立ってつまらなくなっていた最近のF1だが、こういったヒューマンエラー(人的ミス)を含んだ人間らしさによるドラマもF1を面白くしてくれる要素の一つだが・・・レッドブルとリカルドにとっては悔やんでも悔やみきれないミスだった。

●【動画】"Where's the tyres?" - Relive Red Bull's pit stop nightmare(1:46秒)[F1.comへ]

●【分析】レッドブルは、スーパーソフトをガレージ裏まで取りに行くメリットはあったのか?データが示す結果は・・・

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