NEXT...F1開催スケジュール

モナコGP優勝を逃し、怒りのリカルド「2レース連続で失敗された」 ミスはなぜ起きたのか

2016年05月30日(月)20:54 pm

レッドブルのダニエル・リカルドは、ピット作業に時間がかかったことで、伝統のモナコGPでの優勝を逃した。

●【動画】F1モナコGP決勝レース・ハイライト映像 レッドブル、タイヤを用意せず自滅

F1第6戦モナコGPで、リカルドは自身初のポールポジションからスタートしてトップを快走していたが、チームからの指示でピットインしたところ、交換するタイヤが用意されておらず、10秒ほどロスした。この間にルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)にかわされ、そのまま2位でレースを終えた。

チェッカーフラッグを受けたあと、リカルドは無線で「何を言っても良くはならない。何も言うな」とチームに対する怒りを表していた。

■2レース連続で「失敗された」と怒りのリカルド

普段は笑顔のリカルドだが、表彰台でも表情は晴れなかった。

「つらいよ。これからどこへ向かえばいいのか、どうすればいいのか分からない」

前戦の第5戦スペインGPでも、リカルドはトップを走っていたが、チームの戦略で3ストップ作戦に出たことが裏目に出て、4位で終えていた。

「これで、レースウィーク2回連続で失敗されたんだ。2レース連続だよ、2レース連続。それしか言えないよ」

「バルセロナ(スペインGP)はぐっと我慢した。でも、2回連続だよ? しかも、このモナコでなんて。レース後にチームに言ったよ。何を言っても僕の気分は良くはならないって」

■モナコの特殊な状況がミスを招いた

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、モナコではガレージが狭いことと、指示を出す「ピットウォール」がガレージの上階にあることがミスを招いたと説明している。

「混乱が起きた。もともとメカニックは黄色いソフトタイヤを用意していた。その後、スーパーソフトに変更するよう指示が出たが、そのタイヤはガレージの裏にあり、クルマに持っていくのが間に合わなかった」

「ここのガレージは非常に狭いから、2台分のエクストリームウエットとインターミディエート、3種類のスリックタイヤを同時にはガレージに置いておけない」

「急な変更によって起きた伝達ミスだ。30秒前の変更だった。それでも通常ならまったく問題ないのだが」

■リカルドに謝罪するレッドブル

ホーナーは「言い訳のしようがない」と話し、「サポートできなかったことをチームとしてダニエルに謝罪しなければならない」とコメントしている。

また、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコも、レース後に次のように話している。

「われわれは調査し、(何が起きたか)解明する。だが、人為的ミスだった」

「本当に申し訳なく思う。われわれにできるのは、彼に謝罪することだけだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック