ニュルブルクリンクが、2017年のF1カレンダーへ復帰する可能性があることを示唆したと報じられている。
1950年代から70年代にかけて、F1ドイツGPを開催してきた伝統的サーキットであるニュルブルクリンクは、2009年からホッケンハイムと隔年でドイツGPを交互開催する契約を結んでいた。
だが、ニュルブルクリンクは2012年に経営破たんに陥ってしまう。翌2013年にはなんとかドイツGPを開催したものの、昨年は開催することができずドイツGPがキャンセルされるという事態に陥っていた。
今年は、開催契約を結んでいるホッケンハイムが2年ぶりにドイツGPを開催することになっている。だが、F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、2015年のクリスマス前に、本来ニュルブルクリンクが開催する順番となる2017年にはドイツGPが開催される可能性は低いと認め、ドイツのウェブサイト『motorsport-magazin.com』に次のように語っていた。
「(2017年には)間違いなくレース(ドイツGP)は行われないと言えると思うよ」
「来年(2016年)は大丈夫だ。契約があるからね。あまりいいものではないが、契約があるのは確かだ」
だが、『motorsport-magazin.com』は最近、ニュルブルクリンクの新オーナー兼レース主催者であるカプリコーンと呼ばれる会社が、ニュルブルクリンクにおいて利益を計上することができたと報じている。
記事によれば、その利益の具体的な額などは明らかにされていないものの、カプリコーン社のカルステン・シューマッハの次のようなコメントが紹介されている。
「F1を開催できれば最高だろうと考えている。だがそのためには財政的なリスクをうまく管理することが必要だ」
そう語ったシューマッハは、ニュルブルクリンクの今後に関しては明るい展望が見えてきていると次のように続けた。
「レーシングサーキットの国際比較によれば、我々の利用度は非常に高くなっているし、2016年も同様だ」
「このことは我々のパートナー、顧客、そしてニュルブルクリンクでのイベントに多くを依存しているアイフェル地域に向けての力強いサインだよ」