F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、F1の売却が数か月のうちに行われる可能性があると語った。
現在、F1のオーナーは投資会社のCVCキャピタルパートナーズだが、エクレストンは10月に、CVCが近いうちにF1を売却する可能性があると語っていた。
今回エクレストンは、ドイツの経済紙『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』に対し、所有権の移行が2016年のシーズン前に行われる可能性もあると語った。
「彼ら(CVC)は数か月のうちに心を決めるだろう。3月に2016年の選手権が開幕するまでには、売却するか否かの決断が下っていることを願うよ」
新たなオーナーの候補としては、マイアミ・ドルフィンズ(NFLチーム)のオーナーであるスティーブン・ロスや、カタールのスポーツ投資部門のほか、ケーブルテレビ会社のスカイとリバティ、ウィリアムズのテストドライバーとなったランス・ストロールの父親で富豪のローレンス・ストロールなどの名前が報道されている。
また、レッドブル総帥ディートリッヒ・マテシッツや、CVC会長ドナルド・マッケンジーのほか、エクレストン自身がF1を買い戻すという声もある。
しかし、F1の資産価値は80億ドル(約1兆円)とも言われており、エクレストンは「買える人間はおそらく4人だけだろう。それだけの金は彼らにしかない」と話す。
CEOとしての地位を保つことはできるかと聞かれると、「それはオーナーにしか決められないことだ」とエクレストンは答えている。