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【訃報】ジャスティン・ウィルソン 1978-2015 レース中に破片直撃

2015年08月25日(火)14:00 pm

アメリカのインディカーシリーズは24日、現地時間23日(日)にペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウエイで行われた今季第15戦の決勝レース中に発生した事故により重傷を負っていたジャスティン・ウィルソン(アンドレッティ・オートスポーツ)が死去したことを発表した。37歳だった。

2.5マイルのオーバルコースを200周で行われたインディカー第15戦決勝だったが、180周目に入ったとき、当時トップを走行していたセイジ・カラム(チップ・ガナッシ・レーシング)が単独クラッシュ。そのカラムのクルマの破片が後方を走行していたウィルソンの頭部を直撃。ウィルソンはすぐにヘリコプターで病院へと搬送されたが、意識不明の状態が続いていた。

今回のウィルソンの死亡事故を受け、インディカーシリーズおよびインディアナポリス・モーター・スピードウエイのオーナー企業であるハルマン社の最高経営責任者マーク・マイルスは次のようなコメントを行った。

「インディカー、そしてモータースポーツ界全体にとって、非常に悲しい日となりました。ジャスティンはレースカー操縦の卓越した技能を持つばかりでなく、優しさと品格、そして謙虚な姿勢を合わせ持っていました。それにより、彼はパドックでも非常に大きな尊敬を集めていました。レース産業は1つの大家族です。我々は信じられないほどの困難な時を迎えたジャスティンのご家族に対し支援を行っていくつもりです」

かつて2003年にミナルディとジャガーからF1にも出走した経験を持つイギリス出身のウィルソンは、同年9月にインディアナポリスで行われたアメリカGPで8位に入賞している。その後はアメリカに戦いの場を移し、チャンプカーやインディカーシリーズで活躍。インディカーではトータル174レースに出走し、通算8度のポールポジションと7勝という実績を持っていた。

今年7月には、昨年のF1日本GP決勝でクラッシュし、その後長期にわたってこん睡状態が続いていたジュール・ビアンキ(元マルシャ)が死亡してばかりだが、今回の事故を受け、再びフォーミュラカーにキャノピーを設けるなどの安全対策が必要だとの声が高まることも予想される。

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