マクラーレンは改良型のホンダエンジンでF1カナダGP(7日決勝)に臨む。
パワーユニットのパフォーマンス改善のために使われる「トークン(開発引換券)」。これを今季初めてホンダとフェラーリが使用したことをF1統括団体FIA(国際自動車連盟)が全チームに通達した。
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、カナダで使う改良型パワーユニットが現在抱える問題の修正に役立つと語る。スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』が伝えた。
「使えるトークン9つのうち2つを使った」とアロンソ。
「でも実のところ、(トークンで改善したのは)パワー自体というより信頼性や効率性の問題なんだ」
アロンソは、新パワーユニットでも長いストレートがあるカナダGPでは苦戦を覚悟しているという。
だが次のオーストリアGP(21日決勝)では、トークンを使った改良型パワーユニットの真のポテンシャルを発揮したいとホンダが考えていると『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝える。
また、オーストリアGPでマクラーレンは大規模な改良空力パッケージを準備している。
その目玉がショートノーズだ。しかし『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、このショートノーズはFIAのクラッシュテストを通過しなかったという。
ショートノーズはクラッシュテストの通過が難しく、今年途中から導入したレッドブルも何度かテストを行ってようやくパスした。
「大事なことは、改善を続けて、この数戦で起きたような問題が再発しないようにすることだ」とアロンソは語る。
「2015年は僕たちにとってテストシーズンのようなもの。2016年には優勝できるようになりたい」