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【速報】アロンソの開幕戦欠場が確定!「セカンドインパクト症候群」のリスク排除

2015年03月03日(火)22:22 pm

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、来週の2015年F1開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)を欠場することになった。マクラーレンが3日(火)に声明を出して明らかにしたもの。

アロンソは、バルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行われた今年2回目の公式シーズン前テストに参加していたが、2月22日(日)のテストセッションでコンクリート製の壁にクラッシュ。その後ヘリコプターで病院へ搬送され、4日にわたって入院していた。

マクラーレンが出した声明によれば、医師たちはアロンソに関して「医学的な問題は何も認知できなかった」とともに、「何らかの傷害を負ったという証拠は何も見いだせなかった。ゆえに、彼ら(医師たち)は、アロンソは神経的にも心臓の観点からも、全くの健康体であるとの診断を下した」という。

だが、マクラーレンによれば、そうした所見にもかかわらず、医師たちはアロンソが再び脳震とうを起こすような可能性から彼をもうしばらく遠ざけておきたいと考えたのだとしている。これは、日本でもフィギュアスケートの羽生結弦選手の事故の際に話題となった「セカンドインパクト症候群(短期間のうちに再び頭に強い衝撃を受けると脳の大きな損傷につながり、生命の危険にさえ陥る可能性があること)」のリスクを踏まえての判断を行ったということのようだ。

声明には、「それは運動選手が脳震とうを起こした場合の通常の医療処置である」と付け加えられている。

マクラーレンはさらに、「そうした環境的危険要素を厳密に制限するために、彼の医師たちは、アロンソに対し目前へと迫ったオーストラリアGPに出走すべきでないとの助言を行ったものだ」とし、次のように続けている。

「フェルナンドはその助言を理解するとともに受け入れることにした。これにより、オーストラリアではフェルナンドのチームメートであるジェンソン・バトンと、チームのテスト兼リザーブドライバーであるケビン・マグヌッセンが、2台のマクラーレン・ホンダF1カーをドライブすることになる」

さらに、マクラーレンによれば、アロンソはすでに「健康状態には問題はない」と感じており、今月下旬に開催されるマレーシアGP(29日決勝)でマクラーレン・ホンダMP4-30を運転することを目指して自宅でフィジカルトレーニングに励むことになるという。

「医師たちは、(アロンソの)そうした気持ちを応援しており、テストでの事故で負ったダメージを何も引きずっていないことに満足している」とマクラーレンは付け加えている。

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