アラブの小国であるカタールが、これまでのF1開催権料の最高額記録を更新することになりそうだと報じられている。
F1最高責任者バーニー・エクレストンへの取材活動で有名なF1ビジネス記者のクリスチャン・シルトが、カタールが7,800万ドル(約92億円)という巨額の開催権料を支払い、遅くとも2017年までには同国で初めてのF1レースを開催することになりそうだと伝えた。
F1レースが、現在モトGPをナイトレースとして開催しているロサイル・サーキットで開催されることになるのか、あるいは市街地コースでのレースとなるのかは明らかではないが、もしカタールがF1カレンダーに加えられることになれば、バーレーンとアブダビに続いて中東での3つ目のF1GP開催ということになる。
エクレストンは次のように語ったとされている。
「すべての可能性を探っているところだ。まだカタールと契約はしていないが、彼らはその準備をすでに整えている」
シルトは、『Independent(インデペンデント)』紙に、現在のF1開催地で最も多額の開催権料を支払っていると言われているのはアブダビで、その額は7,250万ドル(約85億5,000万円)だと考えられていると書くとともに、「(カタール開催契約がまとまれば)北米よりも中東でのF1レースのほうが多くなってしまう」と付け加えている。