ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)もピレリの2013年F1タイヤに苦しんだひとり。そう指摘するのは、今シーズンをもってF1を引退し、来季からル・マン24時間レースを含む世界耐久選手権(WEC)へ転向するマーク・ウェバー(レッドブル)だ。
しかし、なにかと論争の的となっているF1の公式タイヤサプライヤーであるピレリは、少なくとも今後3年間はF1にとどまる。
ブリヂストンが公式タイヤサプライヤーを務めていた2010年シーズンには、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)と大接戦のタイトル争いを繰り広げていたウェバーだったが、それ以降のシーズンでは思うような成績を収められずにいる。
その秘密はピレリタイヤにあるのだろうか?
「秘密があるかは分からない」とベッテルは今シーズン11勝目を飾ったF1アブダビGP後に述べた。
一方のウェバーは、2013年シーズンまだ未勝利だ。
ウェバーは、繊細な今季のピレリタイヤが自分のドライビングスタイルに合わないと言っているが、ハミルトンも自分と同じ問題を抱えていると考えているようだ。
「彼も僕と同じくピレリタイヤで自分らしさを発揮するのに苦労している」とウェバーは『Daily Mail(デイリー・メール)』語った。
「言い訳するつもりはなくても、そうとしか聞こえないだろうけど、ピレリタイヤになってから、僕が以前ほどの成功を手にしていないのは明らかだ」
ウェバーはさらに、自身が高速コーナーに強く、ベッテルが低速コーナーに強いことが、少なからず今シーズンの結果を一部物語っていると述べた。
「彼はおそらくピレリタイヤの達人だね」とウェバーは語り、こう締めくくった。
「ピレリのF1残留は、ほかのドライバーたちにとって悪いニュースだよ」