マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュによるGP2シリーズ(F1直下のカテゴリー)批判に、レッドブルのモータースポーツアドバイザーでドライバー育成責任者を務めるヘルムート・マルコが同調している。
2012年シーズンのGP2王者ダビデ・バルセッキは、2013年シーズンをここまでロータスのサードドライバーとして過ごしている。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今シーズンのGP2王者ファビオ・ライマーと2位サム・バードが、2014年シーズンにF1へ昇格する“チャンスは皆無”であると伝えている。
GP2とカテゴリーの異なるフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでは、マクラーレンの育成ドライバーであるケビン・マグヌッセンとストッフェル・ファンドールネのふたりが2013年シーズンを圧倒した。
マグヌッセンとファンドールネに続いたのは、レッドブルの育成ドライバー、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタだった。しかし、レッドブルは、来シーズンのトロロッソのシートにGP3のロシア人ドライバー、ダニール・クビアトを抜てきした。
先日、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、GP2よりフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのほうがはるかに質が高いと述べている。レッドブルのマルコもこれに同意する。
また、マルコはGP2とGP3のコストについて、次のように語った。「GP2は費用がかさみすぎだ。ドライバー1人につき、500万ユーロ(約6億6,500万円)もかかる。一方のGP3は1人あたり60万ユーロ(約8,000万円)で済む」
マルコはさらに、2006年のルイス・ハミルトン(現メルセデスAMG)や2011年のロマン・グロージャン(現ロータス)のように傑出したドライバーの台頭が無いとして、最近のGP2ドライバーの質についても苦言を呈している。