寒い冬のヨーロッパでの冬季テストを終え、夏の南半球へ向かったF1サーカスだったが、2013年F1開幕戦オーストラリアGP2日目は大雨に見舞われてしまった。
先日まで熱波に襲われていたメルボルンの天候が急激に崩れたため、16日(土)午後のオーストラリアGP予選セッションは天候と同様に大荒れの展開となった。30分の遅れで始まったQ1セッションは路面にできた水たまりや川にタイヤを取られるクルマが続出した。Q1セッション終了後に風雨が激しさを増したため、FIA(国際自動車連盟)は16日(土)中のセッション再開をあきらめ、17日(日)の決勝当日午前に予選Q2およびQ3セッションの順延を発表した。
例年、晴天に恵まれるメルボルンで、予選セッション開始後の順延決定という珍しい事態にジェンソン・バトン(マクラーレン)は「30年前ならこんな状況でもレースをしただろうね。でも、サーキットにも安全という概念が根づいてきたんだ」
順延決定により、17日(日)午後のオーストラリアGP決勝グリッド順は、決勝スタートのわずか6時間前となる現地時間11時(日本時間9時)から始まる予選セッションで決まることになった。
このタイムテーブルに、マクラーレンでの初グランプリを迎えたセルジオ・ペレスは「明日はすごく忙しいスケジュールをこなすことになる。予選と決勝の間が詰まっていて、誰にとっても厳しいものになる」と語った。
17日(日)にも雨の予報が出ているが、16日(土)と比べて弱まる見込みだ。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは予選セッション順延というFIAの決断を支持し、こう話している。
「今晩のうちに天候が回復してくれて、明日は好天に恵まれることを願うばかりだ」