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もっとアメリカでレースを開催するべきとF1のボス

2012年11月14日(水)19:04 pm

F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、どうやらF1カレンダーにもっとアメリカでのレースを増やしたいと考えているらしい。

2000年から2007年にかけて、インディ500の開催地として知られるインディアナポリス・モータースピード・ウェイでF1アメリカGPが開催されていたが、2008年以降F1はアメリカからその姿を消していた。だが、今週末テキサス州オースティンに新たに建設されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズで5年ぶりにF1グランプリがアメリカで開催されることになっている。

エクレストンは本来、2013年からアメリカで2つのレースを開催することをもくろんでいた。だが、マンハッタンの街並みを背景として開催される予定となっていた市街地レースは、財政的な事情により、少なくとも2014年までは開催が延期されることになっている。

エクレストンは、ドイツの『DPA通信』に次のように述べている。

「(F1は)世界選手権なんだから、アメリカでも行うことが必要だよ」

「アメリカはほぼヨーロッパに匹敵するほどの大きい国だ。だから(ヨーロッパと)同じ数のレースが行われるべきなんだ」

来シーズンは、現時点で確定している全19レースのうち7レースがF1発祥の地であるヨーロッパで行われることになっている。それは、スペイン、モナコ、イギリス、ドイツ、ハンガリー、ベルギー、そしてイタリアだ。

現時点においては、多くのF1関係者はたとえ1レースであっても、アメリカでのレースがF1カレンダーに復帰したことで胸をなでおろしているようだ。メルセデスのモータースポーツ責任者であるノルベルト・ハウグが今週、メルセデス・ベンツにとってアメリカはひとつの国としては最大の市場であると語ったように、今やモータースポーツビジネスにとってアメリカは非常に重要なマーケットとなっているからだ。

だが、エクレストンも、現在のアメリカにおいてはF1が「それほど大きな存在ではない」ことも承知している。事実、今回テキサス州でF1が開催されることを受け、1978年度のF1チャンピオンであり、アメリカのレースでも偉大な戦績を残しているマリオ・アンドレッティをして「私にできるのはテキサスの人々のために神に感謝することだけだ」と言わしめたほどだ。

マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュも次のように語っている。

「(今回のアメリカGP開催は)F1が今後アメリカに深く根をおろし、長期的に開催されるようにするための絶好のチャンスだ」

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