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ピレリ、ソフト側とハード側タイヤのタイム差が0.5秒以下

2012年11月03日(土)20:17 pm

F1のタイヤサプライヤーであるピレリは、F1アブダビGPでのソフト側とハード側タイヤのタイム差が0.5秒以下であると予測した。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

素晴らしいヤス・マリーナ・サーキットで開催されるアブダビグランプリは、午後遅くにスタートし夕闇の中でフィニッシュするユニークなレースです。このため、金曜日のフリー走行で行われたタイヤの評価作業に新たな複雑性が加わりました。気温の変化と路面の改善のパターンが通常とは異なるため、タイヤについても異なる動作が見られます。通常、各セッションが進むにつれて気温は上昇しますが、アブダビでは(シンガポールのナイトレース同様)気温が下降します。

現地時間の午後5時に開始されたフリー走行2回目(FP2)は、土曜日の予選や日曜日の決勝時と同様と想定されるコンディションの下で行われ、セッション残り30分時点で、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して1分41秒751の最速タイムを記録しました。2012年型ソフトタイヤは、今シーズン20戦中15戦で使用され、P Zeroホワイト・ミディアムタイヤとともに選択されている今週末のアブダビグランプリが最後の登場となります。

いつものように、フリー走行1回目(FP1)では、全ドライバーがミディアムタイヤを使用しました。路面温度が45℃を超えたにも関わらず、ミディアムタイヤは素晴らしい耐久性を示しました。マクラーレンのルイス・ハミルトンが最速、ジェンソン・バトンが2番手となり、ハミルトンの最速タイム1分43秒285は90分のセッションのラスト30分で記録されました。ハミルトンは、FP2ではベッテルと約0.1秒差の2番手となりました。

FP2でのコンディションは大きく変わり、気温と路面温度はともに30℃前後となりました。セッション開始から30分の日没後、路面温度はさらに下降し、P Zeroイエロー・ソフトタイヤのさらなる性能を強調しました。

トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュが最初にソフトコンパウンドを使用し、後にほかのドライバーたちもこれに続き、多くのチームにとって決勝スタート時の状態と想定される重い燃料を搭載したソフトタイヤでのロングランを評価しました。特にリアタイヤに影響を与える、ヤス・マリーナ・サーキットの厳しいトラクション要求にも関わらず、ソフトタイヤは数周走行後も一貫したスピードを示していました。HRTのナレイン・カーティケヤンは、ソフトタイヤへの交換を最も遅く行ったドライバーの一人でした。ロータスのキミ・ライコネンもその一人で、彼はソフトコンパウンドで15分間のみ走行し6番手タイムを記録しました。ベッテル、ベルニュ、マルシャのティモ・グロックは、再びミディアムタイヤを使用してセッションを締めくくりました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント
「先週のインドグランプリと異なり、アブダビでは隣り合った2つのコンパウンドを使用します。ここまで見た限り、ソフトタイヤとミディアムタイヤ間の性能差は、ベッテルのソフトタイヤ、ミディアムタイヤでの最初のランのタイム差からも見られる通り、0.4~0.8秒と思われます。両コンパウンドともに耐久性は非常に良好で、デグラデーションも低く、昨年同様、シーズン終盤に向かって各チームの知識とデータは増大しているため、各チームはわれわれのタイヤの最大限の能力を引き出せると思います。ここまでのセッションで速さを見せているハミルトンが、昨年は2ストップ戦略で優勝しましたが、今年は1ストップに挑戦するドライバーも現れるかもしれません。路面の改善も非常に大きいため、ヤス・マリーナでどのような展開になるのか、まだ完全には見えていません」

今日の数値:
使用タイヤセット数
ミディアム 48 
ソフト 24
インターミディエイト 0
ウェット 0

コンパウンド毎の最多ロングラン
ミディアム 12 ハミルトン
ソフト 18 バトン
インターミディエイト 0 
ウェット 0

今日の豆知識:

日曜日、レッドブルがコンストラクターズタイトルを決定する可能性があります。もし達成すれば、フェラーリ(1975-1977,1999-2004)、マクラーレン(1988-1991)、ウィリアムズ(1992-1994)に続くF1史上4チーム目の3年連続タイトル獲得となります。ベッテルは、現在204周リードラップを続けています。同じくピレリタイヤで記録されたアルベルト・アスカリのレコードに、あと101周と迫っています。

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