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フェラーリ、ダブルDRSを準備中か

2012年05月05日(土)10:55 am

フェラーリでは、改良中のF2012(2012年型車)に「ダブルDRS」(メルセデスAMGが2012年に開発したシステム。DRSを作動させた際に空気の取り入れ口が現れ、そこから取り入れた空気をフロントウイングへ流し、Fダクトの原理を利用してフロントウイングの抗力を減らして最高速を高めるもの)を備え付ける準備を行っているとの見方があるようだ。

もしそうであれば、フェラーリがF1を統括するFIA(国際自動車連盟)によって完全に合法だという宣言を受けたメルセデスAMGのシステムをうまく模倣する最初のチームとなるかもしれない。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えたところによれば、3日(木)までイタリアのムジェロで行われていた合同テストで、フェルナンド・アロンソによってテストされていた最新のパーツのひとつが新しいリアウイングだったという。

その記事には、「ウイングには小さな変更が加えられただけだ。念入りに見ないとわからない」と書かれている。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、そのウイングは“ダブルDRS”あるいは2012年型Fダクトと呼ばれるシステムを取り入れたもので、まだ公開されていない新しいフロントウイングとともに作用するものになるのではないかとのうわさがあると伝えるとともに、次のように書いている。

「それ(新ウイング)はスペインGP(13日決勝)で、新しいディフューザーとノーズと一緒にお目見えすることになるだろう」

3日(木)のテストでは、アロンソが軽いコースオフを喫してしまったものの、改良パーツはとてもうまく機能していたようで、ガレージのフェラーリ関係者はみんな満足そうな顔をしていた。

アロンソは次のように話している。

「バルセロナ(スペインGP)は今シーズンのカギを握るレースになるだろうね。でも、そこですべてが決まるわけじゃないけれど。僕たちが突然ポールポジションをとれるようになるなんてことはないよ。魔法のボタンなんて付いていないからね」

また、アロンソはレッドブルのマーク・ウェバーがすでにコメントしたのと同様に、今週ムジェロで最速だったのはロータスだと話している。

レッドブルでコンサルタントを務めるヘルムート・マルコも「ロータスが一番速いように見えるね」と話している。

ベテランのスイス人記者、ロジェ・ブノワは『Blick(ブリック)』紙に次のように書いた。

「キミ・ライコネンが素晴らしい状態にあるし、ロータスがタイトル争いのダークホースだ」

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