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【ホンダF1撤退】「F1再参戦は考えていないがレースはホンダのDNA。他は継続参戦する」

2020年10月03日(土)3:43 am

ホンダは2020年10月2日(金)17時からオンラインで緊急記者会見を開き、F1からの撤退を発表。登壇した八郷隆弘社長は記者会見に臨んだ。

「F1第2期は休止、第3期は撤退、そして今回は終了と発表したが、F1への復帰はあるのか?」との記者からの質問に対して八郷社長は次のように答えた。

「2050年にカーボンニュートラルの実現という新たなチャレンジにリソースを傾けると判断したので、F1への再参戦は考えていない」

「ただ、レースはホンダのDNAなので、現在参戦しているレースについては継続して熱い情熱を持って参戦していく。」

F1は終了するが他のレースには熱い情熱を持って参戦していくという回答から推察するに、F1に関わっている人材の多さとコストが今のホンダには重くのしかかっていたようだ。もしカーボンニュートラルのことだけを考えた場合、すべてのレースを終了することも考えられるが、他のレースに比べてF1に関わっている優秀なエンジニアの数は桁違いということだ。

世界中のF1ファンにとって非常に残念な決定となったホンダのF1活動終了という決定だが、「世の中の動きを見ながら決定」というわずかな余地も考えられるかもしれない。

八郷社長は、2050年のカーボンニュートラルに向けて具体的な施策については「パワーユニットの低炭素化、電動化、再生化のエネルギーが利用できるパワーユニットの開発やモビリティサービスを行っていく」と述べた。こうした領域ではF1の技術が生かされることも期待されている。

ガソリン車については「2030年はまだハイブリッドが中心と考えている。その後はカーボンニュートラルへの動き、世の中の動きを見て決定していくが、いずれにしても2050年に向けてガソリン車、内燃機関(従来のエンジン)の数は減っていくと考えている」と述べた。今後の動きを見ながら判断していく余地があることから、本業の収益が伸び、F1の電動化が進み、ホンダにとって魅力的なものとなれば、ホンダのF1再参戦の可能性はゼロではないかもしれない。

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