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【レッドブル】2021年にフェルスタッペンのチームメートを務めるのは?

2020年10月02日(金)17:31 pm

レッドブルが2021年にマックス・フェルスタッペンのチームメートとしてセルジオ・ペレス(レーシングポイント)、もしくはニコ・ヒュルケンベルグを迎える可能性があるかもしれない。

現在フェルスタッペンのチームメートを務めているのは今年が2年目のF1シーズンとなるタイ国籍ドライバーのアレクサンダー・アルボンだ。しかし、アルボンはここまで期待された結果が出せず、苦しいシーズンが続いている。

レッドブルでは今後もアルボンをサポートしていくと主張しているものの、実際のところは来季に向けてアルボンの後任となるドライバーを検討している可能性も大きいと考えられている。

そして、その有力な候補者だと考えられているのがペレスと、昨年までルノーに所属していたニコ・ヒュルケンベルグだ。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、もしドイツ人ドライバーのヒュルケンベルグを起用すればドイツにおけるレッドブルのエナジー飲料売り上げに好影響が生じるだろうし、メキシコ人ドライバーのペレスを選択した場合にはメキシコから非常に多額のスポンサー資金を得ることができるはずだと報じている。

一方、昨シーズンの途中でレッドブルからトロロッソ(現アルファタウリ)に降格されたフランス人ドライバーのピエール・ガスリーがレッドブルへの復帰を目標に掲げていることはよく知られている。

そのガスリーは今季F1初優勝を飾るなど、アルファタウリ・ホンダF1マシンで非常に印象的な仕事をしているのは確かだ。

しかし、ガスリーが近いうちにレッドブルに復帰する可能性は小さいと考えられている。その理由は、レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツがアルファタウリというファッションブランドを世界的に展開していくための鍵としてアルファタウリF1チームをこれまでのレッドブルのジュニアチームという位置づけではなく、もっと戦略的に利用していく計画を持っているためだと伝えられている。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはガスリーに関して次のように語っている。

「彼(ガスリー)は彼ら(アルファタウリ)にぴったりだよ。彼らは彼とうまくやれているし、チームとしての野心にも変化が生じてきている。だから、彼らは経験があり戦闘力の高いドライバーを必要としているんだ」

そう語ったホーナーは、アルボンに関しては「望ましい選択肢」ではあるものの、「外部にどういう選択肢があるのかについては気にとめておく必要もある」としている。

一方、セバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)にシートを奪われる形でレーシングポイントから今季限りで放出されることになったペレスに関しては、すでにハースと2021年の契約を結んだとの報道さえあった。

ところが、最新のうわさによれば、ハースが現在F2に参戦しているロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンとの交渉を開始した可能性があると言われている。

一時は2020年限りでのF1撤退さえうわさされたハースにとって、ロシアの大富豪として知られるマゼピンの父親が持ち込むであろうスポンサー資金は非常に魅力的であることは確かだろう。

さらに、ハースはエンジンパートナーであるフェラーリの育成ドライバーであり、やはり現在F2に参戦しているカルム・アイロットもしくはロベルト・シュワルツマンを起用する可能性もあると考えられており、少し前のうわさとは逆に、最近ではペレスがハースに移籍する可能性は小さいとの見方が強くなってきているようだ。

ペレス自身も、2021年にはF1から離れる可能性もあると次のように語っている。

「次に何が起こるのか、まったく分からないんだ。だけど、すべてのラップで100パーセントの力を出したいというやる気をもたらせてくれるようなものが僕には必要なんだ」

「もしそういうものが見つけられなければ、次にどういう選択肢が現れるのかを見極めるために1年休みをとることだってできるよ」

ともあれ、これまで原則的に自分たちのドライバー育成プログラム出身者にF1でのチャンスを与えるという方針でやってきたレッドブルだが、2021年にはペレスもしくはヒュルケンベルグの加入という例外的なことが起きるのかということにも注目が集まることになりそうだ。

さらに、エンジンパートナーであるホンダが2021年限りでF1活動を中止することが発表されたことにより、フェルスタッペンの2022年以降の残留にも黄信号が点ることになると考えられている。ホンダのF1撤退はレッドブルばかりでなく、今後のドライバー市場にも大きな影響を及ぼすことになるかもしれない。

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