ホンダは2020年10月2日(金)17時からオンラインで緊急記者会見を開き、F1から撤退するという決断を下した。パートナーとしてチャンピオンを目指してきたレッドブル・レーシングは次のようにコメントを発表した。
■レッドブル・レーシング公式発表
レッドブル・レーシングは、2021年シーズンをもってF1から撤退する決断をしたホンダ・モーター・カンパニーに感謝し、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリの両チームへのパワーユニット・サプライヤーとして尽力してくれたことに感謝したい。
我々のチーム・パートナーシップは、2019年オーストリアGPではマックス・フェルスタッペンとともにホンダとして2006年以来初めての優勝を記録し、それから31レースで3勝、表彰台13回を記録するなどすぐに成功することができた。
さらに、今年のイタリアGPではスクーデリア・アルファタウリが勝利したことで、ホンダは、2014年に始まったF1ハイブリッド時代の開始以来、2つの異なるチームで勝利した唯一のパワーユニットメーカーとなった。
我々は2021年末まで共に成功を目指しており、(ホンダがF1を撤退するという)今回の決定は、パートナーシップの残りの期間中に共通のゴール(チャンピオン)を達成するというホンダのコミットメントに影響を与えることはない。
■クリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング・チーム代表)
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、今回の発表について次のように述べた。
「チームとして、ホンダ・モーター・カンパニーが2021年シーズンをもってF1から撤退するという決定がいかに困難だったかは理解できる。
自動車業界内ではフォーカスするべきところが変化し、ホンダはリソースを再配分することを決定した。我々は、この背景を理解し、尊重している。彼らの決定はチームとしては明らかな課題となったが、我々は以前からこの世界にいて、過去に証明してきたように、我々の力で対応するための十分な準備と設備を備えている」
「ホンダとパートナーシップを継続できないことに失望しているが、レッドブルが所有する両チームに5勝と表彰台15回をもたらし、短期間で共に成功したことをとても誇りに思っている。多大なる尽力とコミットメントをしてくれたホンダのすべての人に感謝したい」
「残りの2020年と2021年シーズン、勝利のために戦い、そしてチャンピオンシップに挑戦していくという共通の目標は変わらない。
新しいF1のコンコルド協定へ署名した者として、レッドブル・レーシングは長期的にこのスポーツに取り組んでいき、新しい時代の革新、開発、成功に向けて取り組むことを楽しみにしている。
グループとして、2022年以降に最も競争力のあるパワーユニットの解決策をさらに探し続けて見つけ出すため、今我々に与えられた時間を生かしていくつもりだ。」
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