アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールが、キミ・ライコネンとすでに2021年の契約を結んだとの報道をやんわりと否定した。
今年でアルファロメオとの契約が切れる40歳のライコネンだが、2021年もアルファロメオに残留することになりそうだとのうわさが強くささやかれるようになっており、すでに契約にサインしたようだと伝えているメディアもある。
アルファロメオでは2021年にフェラーリのアカデミードライバーであるミック・シューマッハをF1デビューさせることになると考えられているが、現在のラインアップのうちアントニオ・ジョビナッツィよりも経験豊かなライコネンの方がチームメートとして残る方がチームにもシューマッハにもメリットがあるのは確かだろう。
「キミがすでにサインしたという記事は読んだかって? もちろん!」
ロシアの『Championat(カンピオナ)』にそう答えたバスールは次のように続けた。
「だが、2週間前にはメディアはヒュルケンベルグのことを書いていたし、3週間前にはペレス(レーシングポイント)だった。先週はベッテル(フェラーリ)のことだった。記者たちは何でも書きたいことを書くことができる。だが、それが私の判断に影響を及ぼすことはないよ」
アルファロメオにエンジンを供給しているフェラーリが、2つのシートのうちのひとつに座るドライバーを誰にするかについて発言権があるのは間違いないと考えられている。
フェラーリでは2021年のシートのうちひとつにミック・シューマッハを座らせたいと考えているのは間違いなく、バスールに残されているのはやはりフェラーリの育成ドライバーあがりであるジョビナッツィをとるか、あるいはライコネンをとるかという判断だろう。
バスールはF1引退もうわさされているライコネンに言及しながら次のように語った。
「我々がどういうステップを次に踏むことになるか、今後数週間かけてキミと話をすることになる」
「2つ目のシートに関しては、フェラーリと話し合うつもりだし、数か月のうちに結論を出すことになるだろう」
「獲得可能な優秀なドライバーはたくさんいる。だが、まずは現在チームにいる者たちと腹を割って話し合う必要がある」
「今シーズン前半は困難だったが、彼らはチームワークで自分たちの仕事をうまくこなしてきたよ」
そう語ったバスールは次のように付け加えた。
「私にとってはそれが非常に重要なんだ」