2019年にマクラーレンのドライバーを務めることになるカルロス・サインツが、来年のマクラーレンF1マシンはレッドブルのコピーだといううわさを否定するとともに、来季の目標は中団グループでトップ争いを演じることだと語った。
マクラーレンは2017年限りでホンダとの関係を解消し、今年からルノーエンジンを搭載している。逆にレッドブルは今年限りでルノーと決別し、2019年からはホンダエンジンで戦うことになっている。
■ほかのチームのマシンを参考にするのは当たり前
最近のうわさによれば、マクラーレンの2019年型F1マシンは、非力なルノーエンジンを搭載しながらもトップ3チームの一角であり続けてきていたレッドブルの2018年型マシンを模倣したものになると言われている。
だが、サインツはこうしたうわさに関して次のように語った。
「チームがシャシーをコピーしていると言うのはすごく単純な言い方だと思うよ」
「マクラーレンがすべてのチームから参考となるアイデアを得ているのは確かだよ。だけど、そんなことはF1では当たり前のことだし、僕がこれまでレースをしてきたすべてのカテゴリーでもそうだった」
■来季はルノーが最大のライバル?
今年はルノーのワークスチームで走っていたサインツは、ルノーが2019年に自分たちが使うものと全く同じエンジンをマクラーレンに供給することは間違いないと次のように続けた。
「エンジンは同じだよ。僕がクルマのテストをしたとき、ルノーに搭載されているものと同じだということは証明できた。だからそれが問題になることはないよ」
「僕はルノーがマクラーレンに自分たちのクルマに搭載するものと同じ武器を提供すると確信している。いいマシンを来年手にできないのではないかというような心配はしていないよ」
サインツはさらに、マクラーレンは2018年型マシンの失敗から「多くのことを学ぶことができている」と続け、次のように付け加えている。
「だから、全員が来年を迎えるのをすごく楽しみにしているのが分かるんだ」
■現実的な目標は中団グループのトップ
とはいえ、サインツもマクラーレンの2019年型F1マシンが勝利やタイトルを狙えるほどの“競争力”を持つものになるとは考えていない。
「競争力があるかどうかは、競争力の意味をどうとらえるかによるよね」
「もし競争力という言葉をF1タイトル争いができるという意味で使うとするなら、今のF1では使うには早すぎるし、表彰台争いだって難しいよ」
「だけど、中団グループでのトップ争いができるだけの競争力があるクルマという意味なら、僕はマクラーレンが掲げる目標はそれだと思っている。来年そうできるという意味ではないけれど、僕はそれが現実的な目標だと思っているよ」
そう語ったサインツは、次のように付け加えた。
「その目標を大きく外してしまうことがないように僕も頑張るつもりさ」