今季メルセデスAMGは、これまでルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグに課してきた交戦規則を緩和するという。
2014年以来、チャンピオン争いは実質的にチームメート同士の一騎打ちだったため、メルセデスAMGはチームメートバトルに関する交戦規則を設けて、それをドライバーに守らせてきた。
■自由にバトルさせる義務があるとヴォルフ
しかし、11日(金)にシュトゥットガルトで行われたメディアイベントで、メルセデスAMGビジネス部門のエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、2016年はチームメートバトルにより大きな自由を与えると話した。
「今年は去年よりそれ(交戦規則)を減らしたくらいだ」
「ドライバーに対してもF1に対しても、2人を競わせる義務がわれわれにはある。ルールを減らすのは、共同作業に対する自信が深まったからだ」
■31歳のハミルトン、年を感じる?
このイベントでは、31歳になったハミルトンが、ドライビングが「肉体的にきつくなってきている」と話し、「肉体的にきつくなってきている?」とロズベルグが突っ込む場面もあった。
このところ眼鏡をかけて公の場に姿を現すことも多いハミルトンだが、視力が落ちているわけではないと話す。
「同じ質問を10年も聞かれているよ」とハミルトンは答え、単なる「ファッション」だと説明した。
■無線規制を課題に挙げたハミルトン
ハミルトンが課題としてあげたのは、今季から無線やピットボードを使ってチームからドライバーに指示できる範囲が狭まることだった。
タイヤの摩耗度や燃料消費、エンジンのセッティング等に関する情報をレース中にチームが伝えられないため、ドライバーが自らの判断で対処することが必要になる。
「クルマやステアリングに貼ったシールを見ることもあるだろうね。その中には走行を続けるのに必要なものもある」
「初戦は何らかの形でみんな苦労すると思うよ」とハミルトンは語っている。