F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の次期会長選挙において、ジャン・トッド現会長のライバル候補者となるデビッド・ウォードが、非難の対象となっているF1バーレーンGPの開催を取りやめることを検討していると発言した。
ウォードは『BBC』に対し、現会長のトッドは、国内情勢が不穏な状態においてもレース開催のゴーサインを出すという「まずい意思決定」という罪を犯しているとし、次のように語った。
「もし、状況が悪化し、あるいは改善されていないと思われるときには、これに対処するためには標準的な手順が用いられるべきだ。それにより、ある場所がほかのところに比べて異なる取り扱いをされているとの指摘を受けずにすむ。なぜなら、こうしたことはまた明日にも、世界の異なるところで起こり得るのだからね」
だが、ウォードは、自身が前FIA会長のマックス・モズレーと近い関係にあることが、トッドを現職から引きずりおろすための原動力となっているのではないと否定し、次のように続けた。
「私は完全に自分自身の理由でやっているんだ」
「私が出馬する理由は、統制面において誤りがあることが見えており、それが非常に深刻だと考えているためだ」