レッドブルの姉妹チームとして若手ドライバーを起用するトロロッソからレッドブルへの移籍が決まったダニエル・リカルド。その後任候補にカルロス・サインツJr.が挙がっている。
リカルドが抜けた穴をうめるドライバーとしてこれまで有力視されていたのは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタだ。
しかし、ダ・コスタがフォーミュラ・ルノー3.5シリーズで苦戦しているため、伝説的なラリードライバーの息子で19歳のカルロス・サインツJr.が次点に挙げられ始めた。
サインツJr.もマネジメントを手掛けるのはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を見出だしたルイス・ガルシア・アバッドだ。アロンソは、モンツァでこう話していた。
「ダニエルがレッドブルと契約したのは、僕たちの国にとっていいニュースだね」
「これで、カルロスがトロロッソに加入する公算が高まったよ」
アロンソとサインツJr.の母国スペインの『Marca(マルカ)』は、サインツJr.がシルバーストンの若手F1テストに参加した際、関係者がサインツJr.のスピードとプロ精神、そして的確なフィードバックに感心していたと報じた。
サインツJr.はレッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコから強力なバックアップを受けているとも言われる。
また、『AS』紙は、サインツJr.がF1シンガポールGP(9月22日決勝)の金曜日に出走する可能性を伝えているが、これを実現するにはスペインのモーターレース協会の要請が通り、サインツJr.にスーパーライセンスが発給されなければならない。