フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、フェリペ・マッサに代えてジュール・ビアンキ(マルシャ)を来季から起用するとのうわさをきっぱりと否定した。
今年マルシャからF1デビューしたビアンキは着実にその実力を伸ばしているが、フェラーリのドライバー育成プログラム下にあるビアンキの次のステップはトップチームであるフェラーリではなく、中団チーム、なかでもフェラーリエンジンを使用しているザウバーへの移籍だろうと言われている。
ドメニカリは、ビアンキの母国フランスの『Le Figaro(フィガロ)』の取材に、最終的な目標はビアンキをフェラーリにふさわしいドライバーに育てることだと明かした。
ドライバー・アカデミーについてドメニカリは、「ジュールはどんどん成長している。彼には注目しているし、(ドライバー・アカデミー生のフェラーリ加入という)夢をかなえる最初のドライバーになってほしい」と話した。
しかし、ビアンキが2014年からマッサの後任としてフェラーリデビューするかという質問には、「現実を考えないとね」と答え、こう続けた。
「フェラーリドライバー(の肩書)は若手ドライバーには重荷だ。だから、期限を設定して彼を追い込むようなまねはしたくない」
「ビアンキは我々の期待を分かってくれているし、こちらはその時が来るのを待つのみだよ」