セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、チームからの指示を無視してチームメートのマーク・ウェバーを抜き、優勝したF1マレーシアGPについて、「勝ったことについて謝るつもりはない」と語った。『Autosport(オートスポーツ)』が報じている。
マレーシアGPのレース終盤、ベッテルとウェバーには順位を維持するよう指示が出されていたが、ベッテルはこれを無視してウェバーを抜いて優勝。ウェバーはレース後に激怒し、チーム首脳陣も指示を無視したベッテルを批判。そしてベッテルは、指示を無視したことを謝罪していた。
しかし、レッドブルのタイトルポンサーであるインフィニティのビデオインタビューで、ベッテルは指示を無視したことについては間違っていたと認めつつ、レースに勝ったことについては謝罪しなかった。
「チームよりも自分を優先させたことについて、チームにすぐ謝った。そんなことやるつもりではなかったんだ」
「これ以上、言うことはあまりないね」
「勝ったことについては謝らない。そもそも、勝つために僕は雇われているんだし、僕は勝つためにここにいるんだ。僕はレースが大好きで、レースすることが仕事なんだよ」
さらにベッテルは、コース上でのパフォーマンスではなく、コース外でのことばかりに注目が集まっていることに不満を述べた。
「残念なことに、みんなあの日の僕らがチームとしてどんなパフォーマンスを発揮したのか見ていなかったみたいだね。僕たちはとてもいい働きをして、素晴らしい結果を残した」
「オーストラリア(開幕戦)もいい週末になっていたけど、望んでいたような結果は残せなかった。でもマレーシアでは、トップで戦えたし、タイヤやほかのこともすべてうまくいったんだ」
「みんなそのことを忘れているんだと思う。みんなの頭にあるのはレースの終わり方についてだけど、実際に起こったこと以上に付け加え得るようなものはないよ」