アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシが、フェルナンド・アロンソが望めばこのチームでずっとF1を続けることができると語った。
2年間のブランクを経て今年3年ぶりにアルピーヌからF1復帰を果たしたアロンソだが、チーム名こそ今季から変わったものの、かつて2005年と2006年にF1タイトルを獲得した古巣チーム(ルノー)に里帰りしたことになる。
今年からルノーのF1ワークスチームであるアルピーヌを率いているロッシは、アロンソの母国スペインの『SoyMotor(ソイモトール)』に次のように語った。
「フェルナンドはルノーのドライバー以上の存在だよ。彼は、ルノー・グループのモータースポーツにおけるキーパーソンの1人なんだ」
「彼は我々にとって非常に貴重な存在だし、さまざまなことについて話をしているよ」
今年の7月末には40歳となったアロンソだが、ロッシは今後も長期にわたってアロンソが自分たちと一緒に活動してくれることを期待していると次のように続けている。
「彼が競技の領域で我々と一緒に続けてくれる可能性は非常に高いと思う。我々はそれを望んでいるよ」
「私から見れば、彼はこのスポーツにおいても、ルノーにおいても最高の選手の1人だ。だから、この分野で彼をキープするのは理にかなっているよ。気持ちは通じ合っていると思う」
ロッシはさらに、アルピーヌではアロンソをル・マン24時間レースに復帰させることも考えているという。アロンソは2018年と2019年にトヨタからWEC(世界耐久選手権)に参戦しており、世界3大自動車レースのひとつに数えられるル・マン24時間レースで2連覇を達成した実績を持っている。
「それは数か月後、あるいは数週間後には決まるだろう」
そう語ったロッシは次のように続けた。
「だが、2022年はまだ少しばかり早すぎるだろうね」
「フェルナンドは素晴らしいドライバーだし、彼はどんなマシンでも操ることができる。我々はすでにこのことについても話をしたよ」
「彼がF1を楽しめている限り、彼はまだF1にいるだろうし、我々もそれで満足だ。しかし、彼がその日が来たと判断したときには、彼には常にルノーのグループでレースを続けるという選択肢があるだろう」
「世界耐久選手権なら、我々は彼にシートを用意するよ」とロッシは付け加えている。