元F1ドライバーのミカ・ハッキネンが現在メルセデスに所属する同じフィンランド出身ドライバーであるバルテリ・ボッタスを擁護するコメントを行った。
2017年から現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンのチームメートを務めているボッタスだが、2022年にはメルセデスの契約下にあるジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)にシートを明け渡すことになる可能性が高いと噂されている。
だが、ボッタスのマネジメントにも関与していることで知られる1998年と1999年のF1チャンピオンであるハッキネンはドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「バルテリがルイスと一緒にドライブしてきたすべての年の結果に目を向ければ、つまりあのチームがこの2人のドライバーと一緒に達成してきたことを考えれば、それに勝るものはないよ」
「それは信じられないほどに素晴らしいものだ」
しかし、F1関係者やメディアの中には、31歳のボッタスよりも23歳の若いラッセルの方がメルセデスの将来にとっては好ましい選択だと考えている者も少なくない。
しかし、ハッキネンはボッタスよりもラッセルの方がいいドライバーだと考えるのは的外れだと次のように続けた。
「彼(ボッタス)は優れたドライバーだよ。彼は批判されすぎているよ。あまりにもひどくね」
「ルイスの隣でドライブするのは簡単なことではないよ。才能や速さがあるだけでは十分ではないんだ。そこでは卓越した経験が物を言うことになる」
「それはインターネットや本から学べるものではないよ」
最近、ボッタスがハミルトン本人から直接今後もチームメートでいて欲しいと言われたと明かしているが、ハッキネンはメルセデスではチーム関係者の多くが同じように感じているはずだと考えている。
「チーム内では、ここには素晴らしいレーシングドライバーがいるとみんなが言っているはずだよ」
「“時計がきちんと動いているときは分解してよくしようとする必要はない”ということわざもある。そのまま動かし続ければいいんだ」
ハッキネンは、レッドブル・ホンダではまだマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのコンビがうまく機能しているとは言えないものの、メルセデスとハミルトンはボッタスを競争力があり、完全に信頼することができるドライバーだと考え、頼りにすることができるようになっていると考えている。
「レッドブルでは、現時点ではマックスにすべてがかかっている」
「私はセルジオが好きだよ。彼はとてもいいやつだからね。だが、彼はもっとマックスとの差を縮める必要がある。少なくともコンマ2秒差でなくてはならないし、それ以上の差があってはならないよ。そうでないと週末の間にクルマが十分な速さを発揮できるようにはならないからね」
そう語った52歳のハッキネンは次のように付け加えた。
「タイトルを獲得するためには、マシンを開発するために僅差のラップタイムで奮闘し、安定した成績を残す2人のドライバーが必要なんだ」