レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、今季限りでマクラーレンのシートを失うことが決まったストフェル・バンドーンを擁護する発言を行った。
■マクラーレンのシート喪失が決まったバンドーン
有望な若手ドライバーとしてマクラーレンの育成ドライバーとなったベルギー人ドライバーのバンドーンは2017年に引退したジェンソン・バトンの後任としてフェルナンド・アロンソのチームメートとなった。
バンドーンはその2017年にはアロンソとの比較においてもあまりそん色のない走りを見せ、年間ランキングも17ポイントで15位だったアロンソに4ポイント及ばなかったものの16位でシーズンを終えていた。
ところが、今季はアロンソとのギャップが信じられないほどに拡大。予選ではここまでの14レースすべてでアロンソの後塵(こうじん)を拝し、獲得ポイントもアロンソの44に対しわずか8ポイントと大きな差がついてしまっている。
その結果、バンドーンは今季リザーブドライバーを務めている18歳のランド・ノリスにシートを明け渡すことになってしまった。
■バンドーンがアロンソに大差をつけられた理由は?
だが、フェルスタッペンは母国オランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に、バンドーンのことを気の毒に思うと次のように語った。
「僕は彼がフェルナンドに勝つチャンスがあるとは一度も思ったことがないよ」
「僕はストフェルが本当に好きなんだ。彼はすごく優秀なドライバーだよ。フェルナンドと同じクルマだとは言え、僕は彼(バンドーン)にいつも新しいパーツが与えられていたとは思っていないよ」
「残念なことだね。だってマクラーレンのような大規模チームであれば、常に何か新しいパーツを持ち込むときには2つのバージョンを用意すると期待するからね」
「僕は彼にはフェルナンドと戦える非常にいいチャンスがあったとは思えないし、もちろん、そのツケを払わされることになったんだ」
■バンドーンのトロロッソ加入はない
一方、フェルスタッペンは、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソがバンドーンを迎え入れる可能性はあると思うかと質問されるとほほ笑みを浮かべながら次のように答えた。
「いや。多分僕は誰が来るのかを知っていると思うよ」