フォース・インディアでは2018年も今年と同じセルジオ・ペレスとエステバン・オコンのドライバーラインアップを継続したいと強く望んでいるようだ。
F1ベルギーGP決勝で同士打ちを演じたペレスとオコンに関しては、最近関係が非常に悪化していると伝えられている。そしてフォース・インディアも今後同士打ちは容認できないとし、ドライバーへの出走禁止あるいはドライバー交代も視野に入れていると報じられていた。
だが、フォース・インディアのチーム副代表を務めるロバート・ファーンリーは『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「両方のドライバーをキープするために我々にできることはすべてやるつもりだ」
「我々は3強チームにもひけをとらないドライバーコンビを擁するという、よそからはうらやましがられるような位置にいる。そして我々としても2017年にコンストラクターズ選手権4位を守るためには彼らが必要なんだ」
実際のところ、フォース・インディアのドライバー確執問題が表に出て以来、ペレスやオコンを獲得するチャンスがないかどうかほかのチームが様子をうかがっているとも伝えられている。
「ああ、我々のドライバーたちは間違いなく売れっ子だよ。それも当然さ。彼らは平均的なドライバーなんかじゃないからね」
「幸運なことに、エステバンは我々と3年契約を結んでいる」
「そして、私には彼がどこかよそへ行きたいと思っているとは思えない。彼は我々が自分にチャンスを与えたのだということを忘れていない。それはルノーを含め、どのチームも彼に与えようとしなかったものだ」
一方、ペレスの方もこれまで絶えずほかのチームからの誘いがあったのは事実だ。ファーンリーは、それでもペレスが2014年以降ずっとフォース・インディアにとどまってきているのは、自分たちが中団グループの中では最も競争力があるからにほかならないと次のように語った。
「これまで常に彼にはほかの選択肢もあったんだ。だが、私はチェコ(ペレスの愛称)が我々に満足していると思っているよ。我々が中団グループ最強のクルマを与えることができるのを彼も分かっているからね」
ファーンリーも言うように、オコンとはあと2年契約が残っており、2018年にオコンがフォース・インディアのドライバーを続けることは間違いない。
問題は今季で契約が切れるペレスがどうするかということだが、実際問題として現状ではフォース・インディア以上のチームのシートを得られる可能性は低いと見られており、本人としてもフォース・インディアでの継続を望んでいると伝えられている。