メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、メルセデスAMGがバルセロナで行われる次戦F1スペインGP(14日決勝)でフェラーリに勝つには「二歩前進」することが必要だと語った。
■フェラーリが一歩先を行っているのは確か
現行パワーユニットが導入された2014年から3年間にわたって向かうところ敵なしという強さを発揮してきたメルセデスAMGだが、今季はここまでの4戦で2勝を遂げたフェラーリのセバスチャン・ベッテルにリードされる展開となっている。
「明らかにフェラーリの方が先を行っているよ」
母国オーストリアの『Krone(クローネ)』紙にそう語ったラウダは、次のように付け加えた。
「何がうまく機能していないのか、そしてバルセロナに向けて正しい対策をとるにはどうすべきかということを分析する必要がある。すべてのチームが改良パーツを持ち込んでくるし、フェラーリだってさらに一歩前進するだろう。だから我々は二歩前進しなくてはならないし、レッドブルには三歩前進が必要だろうね」
■タイヤ、空力、車重、すべての改善が必要
メルセデスAMGが今季抱えている最大の問題は、タイヤをうまく扱えていないことだと言われている。だが、ラウダは、問題はそれだけではないと次のように続けた。
「我々のクルマは重すぎるんだ。そして空力も改善する必要がある。そして何よりも、なぜ新しいピレリタイヤがフェラーリがやってみせているようにうまく機能しないのかということを理解する必要がある」
■ボッタス続投の可能性を示唆したラウダ
一方、先週末のロシアGPですべてのセッションでチームメートのルイス・ハミルトンを上回り、決勝でもスタートで2台のフェラーリを追い抜いてそのまま初優勝を遂げたバルテリ・ボッタスが、来季もメルセデスAMGに残留する可能性がかなり大きくなったと考えられている。
「完ぺきなパフォーマンスだったし、私はまったく予想もしていなかったよ」
ロシアでのボッタスについてそう語ったラウダは、「ボッタスを乗せたのは、トト・ヴォルフと私の判断が正しかったということだ」と語り、次のように付け加えた。
「ボッタスは我々のドライバーだよ」