オランダのビール製造会社ハイネケンがF1とスポンサー契約を締結、大々的に参入するという。
ひと月前に兆候はあった。3度のF1世界王者ジャッキー・スチュワート卿が次のように述べたのだ。「もうまもなく、世界的に名を知られる大企業がグローバルスポンサーとしてF1にやってくる」
オランダ『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙によるとそのブランドはハイネケンで、さっそく第7戦カナダGP(6/12)を皮切りに、コースサイドに広告を出す。
さらに同紙の記事によると、「FOM(フォーミュラワン・マネージメント)と合意した契約により、チームのひとつとパートナーシップを締結する方向」だ。期間は5年で、金額は2億ユーロ(約249億円)にのぼる。
ハイネケンは欧州サッカーのUEFAチャンピオンズリーグを支援しているほか、ビジェイ・マリヤ(フォース・インディア)経営のユナイテッド・ブリュワリーズに43パーセントの資本参加を行なっている。
ところで、フェラーリを支援する同じくオランダの多国籍企業シェルは、F1のコースサイド広告から撤退、ベルギーGPの冠スポンサーからも身を引くと発表した。
シェルのスポンサーシップ・マネージャー、カイ・ウーヴェ・ヴィッターシュタインは、次のように話している。「当社は、スクーデリア・フェラーリとのパートナーシップを強化したばかりで、今後はその関係に注力することに決めた」