マクラーレンやフェラーリで腕を振るったエンジニアであり、その後ベネトンやプロストなどでトップマネジメントの職にあったホアン・ビラデルプラットが、最終的にはホンダがF1で成功を収めることができるはずだと主張した。
■ホンダは今後2年以内に苦境から抜け出す
スペイン出身のビラデルプラットは、『El Confidencial(コンフィデンシアル)』に次のように語った。
「もし彼らだけだったら、私もノーと言うだろうね。彼らがマクラーレンとやっているから、私はそう言うんだ」
「彼らは今後2年のうちに現在のサイクルから抜け出せると思っている。2017年に大きなレギュレーション変更があれば、それも大きなチャンスになるだろうね」
■アロンソの活躍はホンダ次第
ビラデルプラットは、もしマクラーレン・ホンダが力を上げてくれば、そのときは同じスペイン出身のフェルナンド・アロンソが、最高レベルのドライバーとしての輝きを取り戻すはずだと信じている。
「ひとつだけ心配なのは彼のモチベーションだ。だが、もし事がうまく運び始めれば、やる気に満ちた彼がその技術を示してくれるであろうことは分かっているよ」
「彼が自分の必要とする道具を手に入れて欲しいと願うだけだ。彼があと1年か2年、不満を抱え続けたままで耐えられるとは思わないね」
■最強メルセデスAMGには圧力がかかるはず
一方、ビラデルプラットは、2016年シーズンもメルセデスAMGが強いことは間違いないだろうと考えている。
「これまでに見てきたところからすれば、何らかの政治力によってこれまでとは異なるやり方を彼らがせざるを得ないようなことにならない限り、メルセデスAMGがライバルたちより優れているのは確かだろう」
「彼らが強すぎることで多くの者が不満を抱えている。そのため、メルセデスAMGには大きなプレッシャーがかけられている。だから、(チームの力関係を変えるために)何らかの手段が講じられるかもしれないということを理解しておく必要があるだろう」
そう語ったビラデルプラットは、次のように付け加えた。
「だが、彼らは非常に素晴らしい仕事を成し遂げただけだ。だからほかのチームはそれをねたむのではなく称賛すべきだよ」