フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、モンツァ・サーキットでのイタリアGP開催を継続するよう訴えている。
F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、イタリアGPの開催権料として年間2500万ユーロ(約33億円)を要求していると言われている。しかし、財政難に苦しむモンツァには厳しい金額だ。開催契約を延長する交渉は難航している。
フェラーリに移籍して初めてのイタリアGPで2位になったベッテルは、表彰台を取り囲む熱狂的なファンから大歓声を浴びた。
「くだらない金のせいでここを奪うのは、僕たちの心臓を引き裂くのと同じだ」とベッテルはレース後に訴えている。
元フェラーリで3位表彰台を獲得したフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)も同じ意見だ。
「これこそF1の歴史だ。F1のあらゆる面がそろっている」
「それを失ってはいけないと思う。僕たちの血となっているんだ。こういうレースを失うわけにはいかないよ」
モンツァにはイタリアのマッテオ・レンツィ首相も訪れていた。レンツィ首相は、サーキットに到着すると真っ先にエクレストンのモーターホームを訪れたと『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は伝える。
しかし、「モンツァを救えますか?」という記者の質問に首相が答えることはなかったという。
モンツァのロベルト・スカナガッティ市長は、次のように話す。
「首相はモンツァのために尽力している。首相がここへ来たことは、モンツァでのグランプリ継続に対して政府が関心を寄せている証拠だ」