メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、チェッカーフラッグが誤って振られるという珍しい事態となったF1中国GP決勝のあとで、ライバルチームであるフェラーリのことをからかわずにはいられなかったようだ。
上海インターナショナル・サーキットのオフィシャルが誤って1周早くチェッカーフラッグを振ってしまったことにより、中国GP決勝でのリザルトが修正されることになった。
これにより最も大きな被害を受けたのがケータハムの小林可夢偉だった。可夢偉は最終ラップで直接のライバルであるマルシャのジュール・ビアンキをとらえて順位を上げていたものの、それが取り消されてしまったのだ。
優勝を飾ったメルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、1周早く振られたチェッカーフラッグを見たときのことを思い出しながら、「夢でも見ているのかなと思っていたよ」と語った。
ラウダはこの事件をだしにして、ドイツのテレビ局『RTL』に対してフェラーリをからかうように次のようなコメントを行った。
「我々はバーレーンで話し合いを持ったんだ。そこで赤色のチームはレースをもっと短くしたいと言っていたよ」
ニヤリと笑いながら語ったラウダは、「だから、今回はそのテストだったんだろう」とジョークを飛ばした。
だが、かつて3度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、真剣な表情に戻ると次のように続けた。
「これは話にならないし、起こってはならないことだったよ。中国のスタッフはどうやって周回数を正しく数えるかを理解しなくてはだめだね」