元F1王者のセバスチャン・ベッテルは、世界クラスのレースへの復帰についてポルシェを待たせている。
■ベッテルのF1シートはない?
メルセデスのボスであるトト・ヴォルフは、2025年のコックピットがまだ埋まっていないことを受け、引退した4度のワールドチャンピオンのベッテルは現在「復帰をちらつかせている」と認めた。
しかし、レッドブルは36歳になるベッテルの起用を否定し、ドイツの主要紙『Bild(ビルト)』は、ヴォルフがベッテルを来年ルイス・ハミルトンに代わる本当の候補者とは考えていないと伝えている。
「セバスチャン・ベッテルはF1復帰に興味を示しているが、誰も彼を望んでいない」。
「来季はコックピットが空くにもかかわらず、ドイツ人は居場所を見つけられない」と『Kolner Express(コルナー・エクスプレス)』紙のオリバー・ロイターは書いている。
■ベッテルの返答を待つポルシェ
しかし、ポルシェ・ファミリーにはベッテルの居場所はあるようで、F1で53回のグランプリを制したベッテルは最近、ル・マン仕様のポルシェ・ハイパーカーをテストしている。
しかし、『motorsport-total.com』は、ベッテルが次の行動についてドイツの自動車メーカーにまだ返答していないと報じている。
「ベッテルが何人かと交渉していることはメディアで読んだが、どうするかはまだ決めていないようだ」とポルシェ・ファクトリーレーシングのディレクターであるウルス・クラトレは語った。
「また、彼が再び我々と行動を共にするのか、どこに、いつ現れるのかもわからない。今後数週間のうちにわかるだろう」と付け加えた。
ポルシェは最近、2024年のル・マン24時間レースに参戦する3台目のハイパーカーのドライバーラインナップについて、予定していた発表を延期した。
「私たちはチームにとって何がベストかを常に考えている。我々には良いドライバーがたくさんいるよ」とクラトレは語った。