2024年F1第4戦日本GP(鈴鹿サーキット)の決勝日の午前中、パドックでレッドブルF1のヘルムート・マルコ博士と角田裕毅(RB)のマネジャーであるマリオ宮川氏が話し込んでいた。
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最初は横並びで歩きながら話していて、マリオ宮川氏がマルコの方に身体を向けるとマルコも足を止め、向き合って真剣な表情で話し込んでいた。2人に笑顔はなく、ただの雑談のようには見えない雰囲気だ。
角田裕毅は成長した。今シーズン中にレッドブルF1で角田裕毅にテストの機会を与えてくれないか?
好調な角田裕毅をマネジャーがそう売り込んでいると考えても不思議ではない。
ここまで角田裕毅がチームメイトのダニエル・リカルド(RB)を上回っているのは明らかで、F1日本GP予選でも僅差で角田が上回った。
■マルコ、確信持てず
マルコは今年、結果を残し続けている角田裕毅の精神面での成長を高く評価しているが、レッドブルF1に乗るためにはさらにステップアップする必要があるとしている。
しかし、マルコはオーストラリアで「我々は全員がそのことで頭を悩ませているよ」と角田が本当に成長したのか確信を持てないようだ。
角田はレッドブル・レーシングにふさわしい十分な実力を持っているのだろうかと尋ねられると、マルコは次のように答えていた。
「まずは他のドライバーと彼を比較する必要がある。なぜなら、問題はユウキが大きな進歩を遂げたのか、それともダニエルが弱いのか、ということだからだ」。
マルコはレッドブルの1シートを決めるのは「夏まで延期した」と公言しており、この後のF1日本GP決勝レースで角田がポイントを獲得し、前半戦で結果を残し続ければ、レッドブルでテストをする角田裕毅の姿が見られる可能性も出てくる。
最初は横並びで歩きながら話していたが・・・。
マルコ博士が足を止めて話し込みはじめた。
最初は身体の向きも開いていたが・・・。
真剣な表情で向き合って話すようになり、マリオ宮川氏も両手を前に向き合い、何かお願いしているような雰囲気にも見える。
この話し合いが角田裕毅の将来に良い影響を与えることを期待したい。