2024年4月3日(水)、F1公式イベント『F1 Tokyo Festival 2024』が桜満開の六本木ヒルズ内で2日目最終日を迎えたが、昼前からあいにくの雨模様となった。
午前中は、F1のステファノ・ドメニカリCEOや、元F1ドライバーでF1愛溢れる伝道師としてF1アンバサダーを務めるジャン・アレジが登壇し、春開催のF1日本GPの見どころや角田裕毅(RB)の魅力について語った。
■チーム代表は新鮮
その後、登場したのは角田裕毅が所属するビザ・キャッシュアップRB F1チームのローラン・メキース代表だ。ストールを巻いたオシャレな私服姿はレアかもしれない。
これまで何度も来日しているが「もう何回か言えないくらい来ていて、2001年からだからもうすぐ25年ですね。あっという間でした。昨日は少し時間があったので東京を少しだけ回ることができました」と述べたメキース。チーム代表として日本のファンの前に登壇するのはこれが初めてで「大変光栄です」と笑顔で語った。
メキース代表は、トロロッソやその以前からF1に関わっているが、チームの雰囲気は変わっているという。
「新鮮な感情が芽生えてきて、こんなチャンスなかなかない、貴重な体験」と楽しんでいる様子。
「もちろん私たちは新しいチームとしてどんどん変わってきた。新しいプロジェクトに出会うチャンスはないし、希だと思う。チームには才能ある人が集まっていて光栄だと思う」
■長い名前、覚えてね!
チーム名が長いことはアナウンサー泣かせとMCのピエール北川が笑いながら言うと「グローバル企業が我々やF1を選んで、チーム名として参加して下さって、本当に光栄なこと」とチーム代表としてスポンサーのありがたみを感じていることを伝えた。
「長い名前なのは気にしていない。チーム内ではVCARB(ブイカーブ)と呼んでいる」と噂されてきた通りの略称で呼んでいることを明かした。
「でも本当にこの企業がF1で私たちを選んでくれて、一緒に走ろう、一緒に頑張ろうという気持ち、そして一緒に世界グローバルに輝こうということをとても光栄に思っているし誇りに思っています」とし「みなさんも名前を覚えて応援してください」とファンにお願いもしていた。
■中団争いのトップを目指す
開幕3戦を終えて角田裕毅が光る走りを見せているが、「毎レース、リセットされると思ってください」と中団争いが熾烈な戦いだというのを伝えた。
「ミッドフィールダー(中団争い)の中でトップを目指していますが、周りのライバルも簡単ではないし鈴鹿サーキットも簡単ではない」
■RBの戦略とアップデート
鈴鹿サーキットの戦略については「慎重に頑張っていきたいという考え」だと明かした。
メキース代表は元エンジニアということで、アップデートについては「フロア」で導入することを認めたが、大きな変化というより細かい微調整のアップデートで0.01秒でも得られたら幸せなこと」と明かした。
■金曜日には日本人が2人走行!
そして金曜日には角田裕毅に加えて岩佐歩夢がフリー走行1回目でドライブするが「今週末は日本人2人がドライブするので、皆さん期待してください」と語った。
そして最後に日本のファンを讃えた。
「日本のファンのみなさんは素晴らしい。レースが終わってチームが片付けるまでグランドスタンドで応援してくれるのは日本だけです。本当にすごい忍耐力です」。