ポルシェは今年のル・マンドライバーのフルラインナップについて予定していた発表を延期し、セバスチャン・ベッテルのトップモータースポーツへの復帰の噂が高まっている。
■ベッテル「ある時、好奇心が強くなった」
先週末、フォルクスワーゲン傘下のポルシェは、引退した4度のワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルが今週、スペインのアラゴン・サーキットでル・マンで走るポルシェ963ハイパーカーを駆ってフルテストのため、コックピットに戻ってくると発表した。
まだ36歳のベッテルは、その後「次に何が起こるかを見る」と語った。火曜日には118周を走破し、走行後は「間違いなく楽しかったよ」と語った。
「WECやル・マンで活躍しているドライバーはたくさん知っているんだ」
「ある時点で、自分自身で試してみたいという好奇心が非常に強くなったんだ」。
■ポルシェ、ベッテルのテストに「良い兆候だ」
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのマネージング・ディレクター、ジョナサン・ディウグイドはこう語った。
「セバスチャンがここにいることは、チームにとって稀な機会だ。彼は4度のF1ワールドチャンピオンだからね。彼をここに迎えられることを嬉しく思うよ」
ポルシェのル・マンでのドライバーラインアップはすでにレギュラー2台で決まっているが、6月のル・マンには3台目のワークスカーを投入する予定だ。
ドイツの『Motorsport Aktuell(モータースポーツ・アクチュエル)』誌は、ベッテルが最初のテストで通常のワークスドライバーと同等のペースだったと主張した。
また『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ポルシェが3月28日に予定していた3台目のル・マン参戦ラインアップ発表を延期したと付け加えている。
「彼は笑顔で車から降りたよ。それは全て良い兆候だ」とデューグイドは明かした。