2024年に向けたプレシーズンテスト初日を迎え、レッドブルの斬新な新マシンが他のF1ライバルを圧倒したことで、その見た目だけではなくポテンシャルにも業界は注目している。
■メルセデスF1はレッドブルのリードを認める
メルセデスのチーフエンジニア、アンドリュー・ショブリンはこう推測する。
「フェラーリ、マクラーレン、アストンマーティンと我々の間にはほとんど差はない。しかし、ひとつはっきりしているのは、レッドブルがリードしているということだ」
メルセデスF1はレッドブルが今年採用した哲学を昨年早々に廃止しているが、ジョージ・ラッセルは、皮肉にも今の新コンセプトのほうが運転しやすいと語った。
メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表は「しかし、(我々の新コンセプトが)もし遅ければ、それは我々にとって役には立たない。今のベースは去年よりいいが、レッドブルは速いね」と認めた。
レッドブルF1のヘルムート・マルコ博士は「急激な変化には常にリスクが伴うものだ。メルセデスを見ればわかるように、彼らは問題を抱えていたが、我々のクルマは最初のラップから機能していたよ。だからみんな笑顔なんだ」と微笑んだ。