元フェラーリドライバーのミカ・サロは、ルイス・ハミルトンが2025年にメルセデスからフェラーリへ移籍するという衝撃的なニュースには、まだ続きがあると考えている。
現在39歳のハミルトンはメルセデスと新たに結んでいた2年契約の契約解除条項を発動させ、トト・ヴォルフ代表を驚かせていた。
■ハミルトンはまだ何かを隠している?
1999年、ミハエル・シューマッハが足を骨折した際、フェラーリからサプライズデビューを果たしたフィンランド人のサロは、世界がまだ知らない重要な部分があるのではないかと疑っている。
「ハミルトンは、他の人たちがまだ知らないことを知っていると思う」と彼は『Iltalehti(イルタレハティ)』紙に語った。
「それがフェラーリのマシン開発に関することなのか、チームのスタッフに関することなのかはわからない。しかし、彼が移籍を決断したのには理由があるはずだ。現在のF1のパワーバランスを考えれば、そうでなければ意味がない」。
■フェラーリF1にはニューウェイが必要
7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンは、赤いマシンでレースをすることが彼の「子供のころからの夢」だったとあっさり反論している。
「ハミルトンの加入がフェラーリにどれほどの影響を与えるかを評価するのは難しい。成功にはドライバー以外にも多くの要件が必要だ」
「例えば、レッドブルの現状には疑問符が多いし、エイドリアン・ニューウェイのようなカーデザイナーは他にいない。もしフェラーリが彼と契約することができれば、再び勝利のチームを手にすることができると思う」。
■当時のフェラーリを語る
シューマッハが活躍した時代に同じフェラーリで短期間ドライブしたサロだが、フェラーリを代表するという特別なプレッシャーに屈したことはなかったという。
「私の場合、メディアやファン、その他の騒ぎは気にならなかったよ」とサロは微笑んだ。
「少なくとも当時は、ドライバーはドライビングに集中し、それ以外のメディア対応などは他の人たちがやってくれるという配慮が行き届いていたからね」。