フェラーリの代表を解雇され、1年間F1から遠ざかっていたマッティア・ビノットがF1に復帰することはなさそうだ。
イタリアのスポーツ紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、ビノットはベネチアにほど近いイタリアの自動車部品会社『Texa(テキサ)』に引き抜かれたという。
「ビノットは高性能スポーツカーの電動化に関連する部品の設計、生産、供給をコーディネートすることになる」と同紙は説明している。
数十年にわたりフェラーリの名門F1チームのトップエンジニアとして活躍してチーム代表まで登り詰めたビノットは、テキサの常務取締役という肩書が与えられた。
「私の人生で常に経験してきた競技の枠を超えて、私がテキサに惹かれたのは、新しいモビリティの最先端技術でイタリアの卓越性を築き上げるという、そのプロジェクトの戦略的な大胆さだった」とビノットは説明している。