2025年に向けてルイス・ハミルトンを失ったメルセデスは、可能な限りの大胆な手を打ってマックス・フェルスタッペンをレッドブルから引き抜こうとすべきだ。
このように考えているのは、ドイツの元F1ドライバーであり、著名な評論家であるクリスチャン・ダナーだ。メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが3冠のフェルスタッペンの可能性を完全に否定しなかったことを受け、そう考えているようだ。
レッドブルと2028年まで契約を結んでいるフェルスタッペンについて明確に質問されたヴォルフは、次のように語った。
「我々は常に可能な限り最高のドライバーの組み合わせを持つよう努力する」
「同時に、もちろん我々は存在する契約を尊重するよ」。
■獲得が難しくても考えなければならない
しかし、ハミルトンやフェルスタッペンのようなトップドライバーの契約には、ほとんどの場合、解約条項や買い取り条項が含まれている。
ダナーはドイツ『Bild(ビルト)』紙に、メルセデスはフェルスタッペンの選択肢を十分に検討する必要があると語った。
「あらゆる名前について話し合う必要がある。法的、金銭的な障害はあってはならないし、契約についても同様だ」
「メルセデスレベルの全てのドライバーは問題があるはずだ。だからこそ、彼らはマックスについても考えなければならないのだ」
また、ヴォルフはマクラーレンの若きスターの2人、オスカー・ピアストリとランド・ノリスが結んでいる契約の詳細についても嗅ぎ回るべきだと語った。
「もちろん、マックスが最良の解決策だろうが、ピアストリとノリスもルイスの後継者の上位だろう。2人とも、適切なマシンさえあれば、複数の世界選手権タイトルを獲得するために必要なものをすべて持っている」
「2年間の危機を乗り越え、メルセデスはまだやれることを証明しなければならない」。
■後継者候補にラッセルも入る
ダナーによれば、メルセデスにとって朗報なのは、ハミルトンのチームメイトであるジョージ・ラッセルが、フェラーリに移籍した7度のワールドチャンピオンの後釜になれることだという。ラッセルすでに2025年までの契約が決まっている。
「ハミルトンの離脱はもちろんメルセデスにとって痛手だ。しかしそれはチャンスかもしれない」
「ヴォルフと彼のチームにとって幸運なのは、誰が後継者になるべきかを数カ月にわたって話し合えることだ」。